恐怖3

【列車事故】

終電近く地下鉄のホームの端で酔っぱらいが線路に向かってゲーゲーやり出した。
しばらく収まったみたいだったが突然大きく線路に頭を付きだし
口から噴水のようなげろを延々と吐き出し始めた。
気持ち悪かったがあまりにもすごいので見続けてしまった。

タイミング悪くその時カーブの先から電車がホームに入ってくるとこだった。
ああっつと思った瞬間パーンという音とともにそいつのつきだした頭が
砕ける音が響くと同時にあごから上だけに砕けた頭の固まりが横の柱にぶち当たった。

黒い髪の付いた固まりが柱の根本にまるでスイカをぶち当てたよう
崩れ落ち灰色した脳が真っ赤な血とぐちゃちゃに散らばった。

頭蓋骨が割れたヘルメットそっくりだった。

ううっーと思った瞬間、頭が下あごだけになった体が斜め前のホーム中央まで飛ばされていった。
同時にこれを見た客達からのすごい悲鳴がホーム中響き渡った。
その体は、こちらに砕けた頭を向けるような位置で止まっていた。
下顎の歯と舌だけが首にくっついた状態だった。

喉に当たる穴から空気が血と混じってゴロゴロ音を出して吹き出していた。

体はまだ生きていたのだ。
膝を立てたように転がっていた体は足を床に何度も何度もこすりつけ
砕けた頭を中心に円を描くようにぐるぐる回転しだした。
あれほど身の毛がよだつ瞬間はなっかった。
脳がないのに断末魔の苦しみから逃げるように・・・

何かの話で首を切り落とした鶏がそのまましばらく走り回る話を思い出してしまった。
人間でもあるんだ・・・

ふと柱を振り返ると砕けた頭から飛び出した目玉が
まるで遙か向こうの自分の体を見つめているように床に付着していた。
もう気が狂うと思うほど凍り付いた瞬間だった。
これが列車事故の現実なんだと思った。

【殺しましょ】

横浜での話だったと思う
中学生くらいの男の子と母親が信号待ちをしていた
見るからに大切に育てている息子
でもマザコンチックであったり、教育ママ的でもなく、
微笑ましい関係が見ただけで判る、そういう親子

信号待ちをしていた親子に車が突っ込んだ
車は息子だけを轢き、母親は呆然と立ちすくんでいた

周囲の人々が、車の下敷きになった息子を助け出し、救急車を呼び、
辺りは人々が取り囲み騒然とした

息子の腕はちぎれ、足は関節がいくつも出来たように折れ曲がっている
その顔は苦痛に歪んでいる
助かるかどうかは判らないが、とりあえず今は生きている

すると母親が突然叫んだ
「殺しましょ、ね、殺しましょ。このまま生きていても苦しいだけだし、
腕もどっかいっちゃったし、足も変だし、殺しちゃいましょうよ、ね、ね、ね!!」

周囲の人々に訴えかける。
救助活動をしていた市民が母親に「お前それでも母親か!」と言っても
「殺しましょ。もう一回車で轢いてよ!」

その後は救急車が来て、どうなったかの顛末は判らない

【怪我をした動物】

大昔、とあるホームページで、「怪我をしたかわいそうな動物に寄付を」というのがあった。
片足が無い犬や、内臓が飛び出た猫たちの画像があり、目を背けたくなるようなものばかり。
だが、回復経過の画像を順を追って掲載していたので寄付もそこそこ集まっていたようだ。

ちゃんと寄付を手術に充てているようで、元気な姿にホッとさせられるホームページだった。
しかし・・・いくら何でも無くなった手足が再生するか?見るからに死んでなかったか?
それに、そんなに街に負傷した犬猫がホイホイいるものか?

疑問に思い、ふと画像のファイル作成日時を調べてみた。
完治後の姿の画像は、無残な姿で横たわる画像より以前に作成されていた。

【茶色い油】

大学に入学して一人暮らしで自炊を始めたのですが、、
1年経ち、2年も経つころには、すっかり自炊熱も冷めほとんど外食か、ホカホカ弁当になっていました。
大学4年になったころ、また少々自炊するようになり、入学した頃に購入した
四角い1リットルくらいの缶入りサラダオイルが再び日の目をあびることになりました。

フライパンに油をチョット垂らしてみると、いやに茶色い。
「まあ、4年も経てばアブラも酸化するしなあ、まあ、火を通すからOKだよね」
なんて一人で納得して気にもとめず、そのまま使い続けました。
大学も卒業間近になって、ようやくそのサラダオイルも無くなりそうになってきて、
缶を大きく傾けなければ油が出ないようになってきました。

ある日、缶の口から油と一緒につぶ餡の小倉の皮のようなものが2~3枚出てきました。
「ゴミでも入ってたかなあ」などどと軽く考えていたのですが、
次の日もまた次の日もアブラを出すたびにつぶ餡の皮がどんどん出てきます。
不審に思った私は、意を決して、サラダ油の缶の蓋全体を缶きりでキコキコ開けたのです。
その瞬間、目に飛び込んできたものは…


百匹はいるであろう大小のゴキブリの大群。

まだ、半分くらいは息がある様子でウヨウヨとうごめいていました。
そう、私が使用していたサラダオイルの缶は4年の間にゴキブリの巣と化していたのです。
そして、つぶ餡の皮はゴキブリの死骸からもげた羽だったのです。

その事実を悟った時、一瞬にして顔面蒼白になったのを感じました。
そして4年間、ゴキブリエキスの入ったサラダオイルを食べ続けたことに改めて気づいた瞬間…
死ぬかと思った。

【足のイボ】

今、自分の足の指にイボが出来てるんだけど
その表面がイソギンチャク状になってて
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上から見ると↑のような状態になってる・・・。
しかもその粒を引っ張ったら一本ずつ抜けていきます。
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\◎◎● /  ≡◎
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抜いた後は穴がぽっかりです。
怖いです。
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そして先日その穴の中からニョーっと・・・

【マラソン高校生】

ある病弱な高校生が、高校生活の想い出にマラソンを走りたいと学校側に申し出た。
学校側はこれを承諾。その高校生は限界まで体力を振り絞り
皆から温かい拍手で迎えられながら見事完走した。

しかしゴールと同時に高校生は倒れこみそのまま帰らぬ人となってしまった。
後日その子の母親が学校側にゴールした瞬間の写真を譲ってくれるよう頼むが何故か頑なに拒まれる。

何とか無理を言い写真を受け取り見てみるとそこにはとてつもなく不気味な光景が…
高校生のゴールを祝福し拍手している全ての生徒の手が合わさっている状態、
つまり全員が合掌している状態になっていたのだ。

【一家の悲劇(実話)】

(2002年の記事)
県境越えた病院建設 過疎地“安心の拠点”

県境越えた病院建設 広域行政 過疎地“安心の拠点”
「とても不安でした。病院に間に合わないんじゃないかと…」。
岐阜県白川村の主婦山本美加枝さん(37)が振り返る。
十五年前、真冬二月の深夜に産気づき、夫の車で同県高山市内の病院まで約二時間かけて走った。
「道がしみてて(凍っていて)滑って危なかった」。山本さんは病院に着いてすぐに分べん室に入り、
無事女児を出産した。
「あのとき東海北陸自動車道があれば、病院も近くなり、道も安心で、
あんなに焦らないで済んだのに…」。“秘境”と呼ばれ、
不便を強いられてきた村がいま、大きく変わろうとしている。
http://www.hokuriku.chunichi.co.jp/toyamaoffice/hietsu/index1-4.shtml

(2004年の記事)
高速事故 トラックと乗用車衝突、7人死亡 東海北陸道
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040727-00000015-maip-soci
27日午前7時25分ごろ、岐阜県郡上市大和町の
東海北陸自動車道の平山トンネル(1413メートル)の北側出入り口付近で、
対面通行区間の下り車線を走行していた普通トラックが対向車線に飛び出し、
上り車線の乗用車と正面衝突、炎上した。

この事故で、乗用車に乗っていた一家5人とトラックの男性2人の計7人が死亡した。
同自動車道のぎふ大和IC―白鳥IC間(約10.4キロ)が
午前7時40分から午後0時20分まで上下線とも通行止めとなった。

県警高速隊の調べでは死亡したのは、岐阜県白川村荻町、
会社員、山本衛さん(48)▽妻美加枝さん(39)
▽長女麻理さん(16)=県立高山高2年▽長男隆司さん(14)=同村立白川中2年
▽二男淳司さん(9)=同村立白川小3年――とみている。

【電車の不思議な男】

あと10分ほどで真夜中になるという時間帯に、私は特急電車に乗っていた。
やがて、途中の駅で一人の男が乗り込んできた。
その男は、電車のドアが閉まると、突然我に返ったように乗客の顔を見回し始めた。

「すみません。あなたの年齢は28歳ですか?」
男が私に話しかけてきた。

「そうですが、どうしてわかったんですか」
私が聞き返しても、男は無視して、また別の人に話しかけた。

「あなたの年齢は45歳ですか?」 「そうですけど……」

「あなたは62歳ですね?」 「どうしてわかったんだ?」

そんなやり取りを繰り返していく。
どうやらその男には、顔を見ただけで年齢を当てる特殊能力があるらしい。
次の停車駅までは、まだ15分以上ある。 私を含め、乗客たちは全員その男に注目し始めた。

「あなたは50歳ですね?」「そうですが、あと5分で日付が変わったら、51歳になるんですよ」
最後に質問された女性は、笑顔でそう答えた。

年齢を当てていた男の顔が、その途端に青くなった。

「凄いですね。百発百中じゃないですか」 私は男に話しかけた。

すると、男は青い顔を私に向け、こう言った。



「・・・私が見えてるのはあなた方の寿命です」

【友達】


小さい頃、マンションで鬼ごっこしてたら友達がそのままいなくなってな。
その日俺は家に帰ったんだけど、そいつは帰らなかったらしい。
俺はふとマンションの屋上に上がれるようになっていたことを思い出した。

しかも、なんか狭い隙間みたいなところがあったな。
あいつもしかして、そこから落ちたんじゃないか。
そう思うといても立ってもいられなくなって今日早速そのマンションの屋上に登ってみた。

そしたら案の定、あいつはそこにいた。
隙間から見下ろすと「助けてー」と手を振っていた。





※解説
小さいころにいなくなった友達。
かなりの年月が経ったのに、「今日」行くとそこにいた・・・

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