■般若心経 現代訳


人よ、何を見ているのか。おまえの眼には、いったい何が映っているのか。眼の玉が見たものに脅え、驚き、戦き、心を騒がせているのか。それほどのものが見えているとでもいうのか。

人よ、かつてのおまえは今ほど臆病ではなかった。
ふくよかで暖かい胸に抱かれていたとき、乳房のたおやかな峰の向こうに見えていた世界は美しく輝いていたではないか。

おまえは少しの怖れもなく、世界に向かってほほえんでいたではないか
あの美しき日々は、いつ遠ざかってしまったのか。唇に与えられたものすべて美味だった日々はどこへ消えてしまったのか。
かぐわしき花々のゆらめき、甘い息の漂い、清らかな風の流れはいつ色あせたのか。

小さな手がまだ何も掴めなかったあの頃、おまえの眠りは死だった。
そして朝に新しく生まれ、人生の一日がゆったりと流れ、また夜が来て、おまえは死んだように眠っていた。

再び朝に生まれ、あらゆる経験におまえの胸は歓喜していたというのに。

今のおまえはどうだ。
数えきれない悩みを抱いている。
何も正視できず、震えながら眼をそむけている。
多くの怖れ、多くの不安、後悔。おまえの人生は苦しみに満ちている。

しかし、もう眼をつむるな。金輪際、顔をそむけるな。
しかと視よ。何がそこにあるか、しっかりと視よ。
何が自分に見えているか、はっきりと見えるまで見つめ続けよ。

そこに見えているのは人間か。そこにあるのは物か。おまえの眼に映るものは何か。
見えているものが人であろうが物であろうが、さらによく見つめよ。それがつまらなく感じられるまで、他の瑣末なものと見分けがつかなくなるほどに見つめよ。それが人か物か、わからなくなるまで見つめよ。

さあ、どうだ。何か起きたか。何も起きない。
心が動いたか。いや、心はかえって静かになり、今では心すら無い状態だ。

見えているものは何か。
人であろうが物であろうが、そこにあるものは大きくも小さくもない。

ただ、それはそこにあるものでしかない。あたかも、そこにあるかのように自分の目に映るものでしかない。

だのに、なぜ今までそれをおまえは怖れていえたのか。
利害からか。妄想からか。憎しみからか。愛着からか。
思い出からか。想像からか。金の有無からか。

それをも見つめよ。
自分の心を、まるで過去の汚れた遺物を調査するかのように見つめよ。逃げずに見つめよ。

見つめれば、、おう静かにわかるはずだ。本当は何もなかったということが。
見えるものと自分の心を勝手ににつなげて気持ちをいたずらに動かしていたということを。
自分が損得や勝ち負けにこだわっていたから焦りや感情に縛られていたということを。
見えるものすべてを自分のくだらない自尊心の物差しではかっては勝手に評価や判断をしていたということを。
すべてを自分のものだと思い込む利欲の根性に染まっていたということを。
つまるところ、自分が卑しかったということを。

だから、そういう自分のすべてを捨てろ。気持ちまで捨てろ。
そうして、自分というもののいっさいがっさいを捨て去れ。

すると、おまえはいまだかつて知らなかった自由の空に飛ぶことができる。何をすることもできる。不可能なことは一つだにない。すべては可能だ。できないことはない。

ただ、悪をなせば、昔の濁った自分がたちまちにして戻ってくる。
まずは悪でないこと、人が必要としていることを自分でなせ。
人のために、善のために、自分を使え。それこそが大いなる自由の空を飛ぶことだ

そのとき、世界は一変する。
いっさいが澄んだ静けさの中で変わる。
いっさいが静かな歓喜に満たされる。
おまえは初めて、人になる。



■英訳

The world's is an empty place. painless but shallowness.
The world won't make you wait let go it might make your day
all that shit your friends believe if it crumbles your dignity
dont fuck up all the plans just throw it all away

a hundred million lies
a road no one can decide
all the grief inside
all that take up your ear and eyes
let them ride along your side baby
just do the things that makes you smile

I'm having fun just haveng fun
I'm making the best of what can be done
I'm not afraid just little stupid
But this is what makes life so much more splendid

Delinghtful ways to guide the happiness of life
fearless I faced a gun that shot me through the truth
Just read between the lines don't wanna see anybody crying
kindness in our heart can

save a few life
make a few dreams come true?
reach for the land of neverending nirvana?

nothing will change my mind
let it hurt inside
let your arms be wide baby
remember the things that makes her...

I'm singing loud just singing loud
So take the earphones off right now
I'm not afraid just a little brightened
all of this will make your life so fantastic



■原文

仏説摩訶般若波羅蜜多心経
観自在菩薩行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄。舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。受・想・行・識亦復如是。舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。是故空中、無色、無受・想・行・識、無眼・耳・鼻・舌・身・意、無色・声・香・味・触・法。無眼界、乃至、無意識界。無無明、亦無無明尽、乃至、無老死、亦無老死尽。無苦・集・滅・道。無智亦無得。以無所得故、菩提薩?、依般若波羅蜜多故、心無?礙、無?礙故、無有恐怖、遠離一切顛倒夢想、究竟涅槃。三世諸仏、依般若波羅蜜多故、得阿耨多羅三藐三菩提。故知、般若波羅蜜多、是大神呪、是大明呪、是無上呪、是無等等呪、能除一切苦、真実不虚。故説、般若波羅蜜多呪。
即説呪曰、羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶。般若心経




■直訳


観自在菩薩  (観音菩薩が、)
行深般若波羅蜜多時  (深遠な知恵を完成するための実践をされている時、)
照見五蘊皆空   (人間の心身を構成している五つの要素がいずれも本質的なものではないと見極めて、)
度一切苦厄  (すべての苦しみを取り除かれたのである。)

舎利子  (そして舎利子に向かい、次のように述べた。舎利子よ、)
色不異空  (形あるものは実体がないことと同じことであり、)
空不異色  (実体がないからこそ一時的な形あるものとして存在するものである。)
色即是空  (したがって、形あるものはそのままで実体なきものであり、)
空即是色  (実体がないことがそのまま形あるものとなっているのだ。)
受想行識  (残りの、心の四つの働きの場合も、)
亦復如是  (まったく同じことなのである。)

舎利子  (舎利子よ、)
是諸法空想  (この世の中のあらゆる存在や現象には、実体がない、という性質があるから、)
不生不滅  (もともと、生じたということもなく、滅したということもなく、)
不垢不浄  (よごれたものでもなく、浄らかなものでもなく、
不増不減  (増えることもなく、減ることもないのである。)
是故空中無色  (したがって、実体がないということの中には、形あるものはなく、)
無受想行識  (感覚も念想も意志も知識もないし、)
無限耳鼻舌身意  (眼・耳・鼻・舌・身体・心といった感覚器官もないし、)
無色声香味触法  (形・音・香・味・触覚・心の対象、といったそれぞれの器官に対する対象もないし、)
無限界乃至無意識界  (それらを受けとめる、眼識から意識までのあらゆる分野もないのである。)
無無明  (さらに、悟りに対する無知もないし、)
亦無無明尽  (無知がなくなることもない、)
乃至無老死  (ということからはじまって、ついには老と死もなく)
亦無老死尽  (老と死がなくなることもないことになる。)
無苦集滅道  (苦しみも、その原因も、それをなくすことも、そしてその方法もない。)
無知亦無得  (知ることもなければ、得ることもない。)

以無所得故  (かくて、得ることもないのだから、)
菩提薩垂  (悟りを求めている者は、)
依般若波羅蜜多  (知恵の完成に住する。)
故心無圭礙  (かくて心には何のさまたげもなく、)
無圭礙故無有恐怖  (さまたげがないから恐れがなく、)
遠離一切転倒夢想  (あらゆる誤った考え方から遠く離れているので、)
究境涅槃  (永遠にしずかな境地に安住しているのである。)
三世諸仏  (過去・現在・未来にわたる”正しく目覚めたものたち”は)
依般若波羅蜜多故  (知恵を完成することによっているので、)
得阿耨多羅三藐三菩提  (この上なき悟りを得るのである。)
故知  (したがって次のように知るがよい。)
般若波羅蜜多  (知恵の完成こそが)
是大神呪  (偉大な真言であり、)
是大明呪  (悟りのための真言であり、)
是無上呪  (この上なき真言であり、)
是無等等呪  (比較するものがない真言なのである。)
能除一切苦  (これこそが、あらゆる苦しみを除き、)
真実不虚  (真実そのものであって虚妄ではないのである、と。)
故説般若波羅蜜多呪  (そこで最後に、知恵の完成の真言を述べよう。)
即説呪曰  (すなわち次のような真言である。)

羯帝羯帝波羅羯帝  (往き往きて、彼岸に往き、)
波羅僧羯帝  (完全に彼岸に到達した者こそ、)
菩提  (悟りそのものである。)
僧莎訶  (めでたし。)

般若心経  (知恵の完成についてのもっとも肝要なものを説ける
             経典。)


■一行訳

無いものを有ると妄想し いずれ滅びるものに永遠を望む所に苦が生まれる。

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